日本人の男性の多くの悩みである薄毛や脱毛ですが、対処方法として登場しているのが大塚製薬のリアップです。今や育毛剤といえばすぐに商品名が挙がるほど、知名度は高くなっていますが、実際の効用と育毛に関するメカニズムを知っておきましょう。
まず、男性の薄毛や脱毛はAGA(男性型脱毛症)という男性ホルモンが原因の症状とされています。もともと男性ホルモンは髪の毛を太くするTH(テストステロン)がありますが、これが5aリダクターゼという酵素と結びつくことでDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる悪玉男性ホルモンに変換されてしまいます。このDHTは毛乳頭に作用して、ヘアサイクルの成長期を短くしてしまいます。よって、血中のDHT濃度が高くなると、髪が太く長くなる前に抜けてしまうのです。
このような男性型脱毛症にも効果が口コミで広がったのがリアップです。頭皮に直接塗布するタイプの育毛剤で、主成分として男性型脱毛診療ガイドラインで最高のA評価がついているミノキシジルが含有成分となっています。ミノキシジルの効果の仕組みは、血管の拡張作用と休止期の毛髪の活性化とされています。もともとは血管拡張剤として高血圧の治療薬に使われている成分ですが、服用者の頭髪が増えたことや体毛が濃くなったということが明らかになりました。
ミノキシジル含有のため、服用には副作用がでる恐れがあります。臨床データにて確認されている副作用は最も多かったのが接触皮膚炎で頭皮のかゆみやかぶれ症状です。また湿疹や脂漏性皮膚炎など、塗布に伴った皮膚トラブルになります。そのほかにも頭痛や全身の発汗、むくみなどが報告されていますが、確率的にはミノキシジル1%濃度で全体の5。3%の被験者に、5%濃度で全体の8.7%に発現しており、確率的には低くなっています。ただし、服用を控えたほうがいい方として高血圧症の治療を受けている方や、もともと低血圧の方は、血圧が下がりすぎてしまう恐れがありますので、ミノキシジル含有の薬品の使用には医師の相談を受けましょう。
お値段は1本7,400円ほどで、シャンプーとして考えると少し高めになります。1本を1日2回で約1ヶ月間の使用が可能となります。予防として早期に取り入れた方であれば1日1回の使用で1本で2ヶ月分となります。毛髪のヘ構造上、毛穴から毛髪が生えるのが2ヶ月から3ヶ月、髪のヘアサイクルが2年ほどで再生しています。そこで、1ヶ月や2ヶ月では成果がなかなかでない場合がありますので、使用にはある程度の長期間続けることが大切です。
なお、更にAGA病院の銀座総合美容クリニックの育毛メソセラピーでは、1回2千円前後しますが、ミノキシジル・フィナステリドや成長因子という貴重な成分を基にした治療を受けることが可能で、育毛剤よりも浸透率が非常に高く、高い発毛効果を得る事が出来ますので、リアップでの効果があまり得られない。。。という状況であれば、こういった本格的な病院の治療を試してみても良いかもしれません。