AGA治療にミノキシジル内服薬

AGAとは「男性型脱毛症」の略称で、男性ホルモンに依存する薄毛や脱毛の症状をいいます。このAGA治療に有効な成分としてあげられるのがミノキシジルになります。脱毛治療と発毛についてみてみましょう。

 

男性型脱毛症は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる悪玉男性ホルモンによって引き起こされる症状を言います。男性型脱毛症の仕組みは、従来髪を太くする性質のある男性ホルモンのTH(テストステロン)がありますが、このTHが5aリダクターゼという酵素と結びつくことでDHTに変位してしまいます。DHTは毛乳頭に作用して髪の成長を抑制します。髪の毛が成長する前に抜けてしまうのです。

 

そこで様々な有効成分が挙げられる中で、男性型脱毛症治療ガイドラインにて最高のA評価を受けているのがミノキシジルになります。もともとが高血圧の薬に含まれる成分で、血管拡張の作用があります。なおかつ、毛髪の成長期の細胞を活性化させる効果も確認できており、最も発毛に効用があるとされています。

 

ただし、高血圧の薬であったことから副作用がでる場合があります。副作用としては全身の体毛が濃くなるや、心臓の動悸がおきるなどの症状などがあります。特に高血圧の治療を受けている方や、もともと低血圧の方は服用には危険を伴う恐れがありますので、医師へ相談が不可欠となります。

 

内服薬としては外国の薬品でロニテンやポラリスなどがあります。口コミで広がった薬品で、基本的には医師の処方箋によるか海外から個人購入となります。お値段は10,000円台から5,000円台と若干高めとなっています。

 

臨床データで10mgを被験者に与えたところ100名に対して84名に発毛などの結果がでています。ただし、髪の構造上毛穴から毛髪が生えるのに2ヶ月から3ヶ月、髪のヘアサイクルが2年から5年となっていることから、体験者の話でも、1ヶ月目で効き目がわからないや変化がないといった声もあります。最初の2ヶ月は髪の成長期であり、頭皮の内側で髪の成長を促進していると考えてください。

 

発毛や育毛で一番大切なことは、成果が上がった治療は継続して長く続けることです。脱毛が一時的に収まったことで服用を減らしたり、やめてしまってはせっかく正常に戻りかけたヘアサイクルがまた狂ってしまいます。また、生活習慣で喫煙や過度の飲酒などがあると直接的な原因でなくとも、少なからず影響があります。治療をきっかけに生活習慣の改善も行ってはいかがですか。